エッセイ

秋の終わりに オリオン座の流れ星

三日前、オリオン座の星雲で流れ星が見られると聞いた。深夜の零時から一時頃が見頃だというので、私は零時半頃に仕事から帰ってから、家の前でずっと空を見上げていた。 オリオンには一等星が二つあるが、随分と小さくて弱々しく光っていると思った―と同時…

3月終わりの真昼の電車で音楽を聴きながら

柔らかい陽が差す、昼の環状線で音楽を聴いていると、ふと打たれた。この音楽には始まりがあって、今この瞬間の調べは、ある意味、その始まりに決定的に宿命づけられている。それなのに、この音の流れは、今この瞬間、この空間を豊かな膨らみで満たし、すぐ…