アメリカ時間10月5日、スティーブ・ジョブズ氏が逝去しました。生前、私が強く揺さぶられた氏のスピーチおよび、オバマ大統領の発表した弔意の声明の拙訳を掲載し、偉大な"visionary"の永眠を悼みます。
2005年スタンフォード大学での、スティーブ・ジョブズ氏のスピーチ
オバマ大統領声明
スティーブ・ジョブズ氏の訃報に触れ、私は妻のミシェルとともに、悲嘆に暮れている。スティーブは、アメリカの革新者の中でも最も偉大な人物のひとりであった。人とは違う考え方をする勇気があり、自分が世界を変えられると信じる大胆さがあり、そして、それを実行する才能があった。
家の車庫から、地球上で最も成功した会社を立ち上げた彼は、アメリカの独創性の精神を体現した。彼のお陰で、コンピュータはひとりひとりのものとなり、インターネットはポケットに収まるようになった。私たちが、今の情報革命にアクセスできるだけでなく、それを直感に訴える、楽しいものだと感じられるのも、彼の功績によるものである。そして彼は、未来の物語を語ることに才能を傾注することで、何百万、何千万、何億もの大人と子どもに喜びをもたらした。スティーブは、今日死ぬように生きるのだと語ることを好んでいた。事実そのように生きたからこそ、彼は私たちの生活を変革し、全産業を再定義し、「私たちひとりひとりの世界の見方を変える」という、人類史上類まれなる達成をしたのだ。
世界は、独創的な未来の語り手をひとり失った。世界中の多くの人が、スティーブの訃報を、彼が発明した機器を利用することで知った。これに勝る彼の成功への賞賛はないかもしれない。私は妻ミシェルとともに、スティーブのご令室であるローリーンさん、ご家族、そして彼を愛した全ての人たちに対し、哀悼の意と祈りを捧げる。
(原文)